赤ちゃんにとって大切なアラキドン酸
アラキドン酸は、脳細胞の膜を作る大切な栄養素の一つになっています。しかし、体内で作りだすことができず、食事から摂取しなければなりません。それだけで十分な量を摂取しきれない場合は、サプリメントで補うという方法があります。
アラキドン酸は、成人はもちろん、脳の衰えが心配な高齢者にとっては重要です。アラキドン酸は、脳の生育に多大な影響を与えることがわかっています。ですから、脳の成長が著しい1歳前後の赤ちゃんにとって、アラキドン酸の摂取が、その後の脳の発達に大きく係わってくるのです。
赤ちゃんがアラキドン酸を摂取する方法は、母乳からです。お母さんがバランスのとれた食事をしてアラキドン酸を摂取していれば、母乳から赤ちゃんに与えることができます。これは、赤ちゃんがお腹の中にいる時も同じことが言えます。
なんらかの事情から母乳だけで育てることが難しい赤ちゃんには、アラキドン酸を配合した粉ミルクを積極的にあげるといいでしょう。普通の粉ミルクをあげた赤ちゃんとアラキドン酸を配合した粉ミルクをあげた赤ちゃんとの比較によると、アラキドン酸を摂取している赤ちゃんの方が、脳の発達度、体重、身長の増加において良いデータを得ている研究結果があります。また、早産の赤ちゃんにもアラキドン酸をしっかり補った場合に、身長体重の成長が順調というデータも取れています。それくらい赤ちゃんの成長にとってアラキドン酸は大切な栄養素となっているのです。